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知覚過敏は予防できますか?
知覚過敏になる原因を考えると、確実な予防は少し難しいかもしれません。原因の一つが、歯ブラシのやり方による歯ぐきと歯のダメージです。歯ブラシ圧が強すぎると歯ぐきが痩せて歯根が露出します。エナメル質と違い露出した歯根は刺激を感じやすい部位なので、しみやすくなっても無理ないのです。さらに強い力での歯ブラシが継続されると、歯根が摩耗して歯ぐきの際の部分に楔状のくぼみが生まれます。知覚過敏の症状もより辛くなるでしょう。
歯ブラシのやり方を改善すれば、知覚過敏も起こりにくくなります。
もう一つの大きな原因が、強い歯軋りによって生まれた歯の表面の細かなひび割れ(マイクロクラック)です。ひび割れが多いほど、刺激が神経に伝わりやすく、知覚過敏の症状もより辛く感じるでしょう。時間が経てば自然と治る場合も多いです。歯軋りは自分の意識でコントロールできない行動なので、人によってはなかなか予防、改善はしにくいかもしれません。
知覚過敏の方は、普段から知覚過敏用の歯磨きペーストを使ったり、症状が辛い方は歯医者さんで薬を塗ったり、程度がひどければ詰め物をしたり、状況によって色々な対処法があります。
歯ぐきが痩せて歯が長く見える方は、知覚過敏防止のためにも、歯ブラシ圧を弱くすることを意識してください。来院くだされば、衛生士から歯ブラシ指導もさせていただきます。
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