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デジタルによる
かみ合わせ(顎関節)治療とは

かみ合わせの治療は
​矯正治療や被せ物治療だけではありません

かみ合わせ(顎関節)の異常と一言でいっても、矯正治療や被せ物治療のように大掛かりな治療で対応するものばかりなのでしょうか?もしも顎がずれていれば、矯正治療をはじめ大掛かりな被せ物治療が必要になる場合が多くなると先に述べました。しかし顎がずれていなくても、顎関節及び周辺の筋肉に耐え難い疲労感や痛みが生まれる場合もあるのです。

実は、両頬(咬筋)の筋肉疲労が痛みや機能不全につながります。

顎関節の機能異常に着目して

例えば、顎が左右に動かしにくくなるほどの邪魔な接触が奥歯にあるとします。その接触は歯や歯槽骨に対して、破壊的な問題を引き起こしがちです。しかしそれだけではなく、顎関節の機能そのものにも異常をもたらす場合が多いのです。顎関節周辺の筋肉には疲労を蓄積し、夜眠れないほどの筋肉症状が首肩にまで及ぶかもしれません。

歯科医師は歯や歯槽骨へのダメージには気付きやすいです。それらを守るためにかみ合わせの調整をいたしますが、実はその結果、顎の痛みや頭頚部の筋肉疲労からも解放され、物を噛み砕きやすくなったと実感する方も少なくありません。コンピュータで顎の動きを確かめると、顎関節の機能が改善している様子が明らかとなります。

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噛み合わせ治療3

デジタルによる
かみ合わせ治療

顎関節症になる前に

東洋医学で、未病という言葉があります。まだ発病していないけれど、いつ発症してもおかしくない状況を指します。顎関節症は発症するときはいきなり口が開かなくなった、突然の激痛に襲われた、と訴える方も多いですが、実はそこに至るまでの間に問題はすでにかみ合わせと顎関節に存在していたはずです。体の適応能力がなんとかして問題をカバーしようとしていたために、発症が遅れていたということなのです。

顎関節症の予防としての
​咬合調整

顎関節症は完治が難しい病です。悪化してからの治療は、時間と手間と、費用もかかりがちです。ですが、顎関節症も未病の段階で何かができれば、その後長年にわたる顎関節のお悩みを回避できるかもしれません。咬合調整の大きな目的の一つは、顎関節症にいたる前、もしくは顎関節症が悪化する前に提案する治療法の一つです。

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コンピュータによる
かみ合わせ(顎関節症)の診断

​患者さんの納得のいく治療のために

かみ合わせの良し悪しの判断基準は、実は決定的な指標がありません。かみ合わせの調整(咬合調整)では、歯(エナメル質)を削ることを伴います。かみ合わせの調整が本当に必要であるとの根拠が乏しければ、患者さんは自分の歯を削られることに同意しないでしょう。

高坂デンタルオフィスでは、通常では確かめることのできない顎の動きをコンピュータで計測して、確実なかみ合わせ(顎関節症)の診断に役立てています。

顎の動きをデジタルで計測

例えば、以下の動画は咬合調整前と咬合調整後の顎の動きを計測したものです。かみ合わせの問題を可視化するとともに、調整後の効果を見極めるためにも役立ちます。

資料1 咬合調整前

前後運動、左右運動の記録。単純な運動ですら下顎をスムーズに動かすことができない。顎関節は音がなり、食事していても気になる程。日によっては口も開けづらく、痛みを伴うことも。他の検査結果と重ね、かみ合わせの問題が機能に影響を及ぼしていると診断する。

資料2 咬合調整後

調整前と比べると、驚くほどスムーズに動くようになった。単純な顎の動きだけでなく、食事もしやすくなり、顎関節の痛みや筋肉の疲労感も激減したと実感している。

*資料1、2 : 顎の前後運動、左右運動の軌跡をデジタルで記録しプロットしたもの。

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まずは治療の必要性を
​確かめることが重要です

本当に顎の動きに異常があるのかを確かめないことには、治療の必要性を判断することはできません。そして治療後にどれだけ良くなったかを説明できなければ、患者さんの真の安心にはつながらないでしょう。
 
咬合調整は必要ないと診断ができれば無駄に歯を削ることはなくなるし、逆に咬合調整は必要だと的確な診断ができれば、咬合調整によって顎関節の不調や顎関節症で悩む方の症状を緩和できるかもしれません。

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